皆さんこんにちわ!!!!!
あやです
寒い日が続いていますね。
この寒さが辛い実習に追い討ちをかけていませんか?
心折れてませんか?
そんな皆さんへ
今日は私が実習で感じた事、そして今思う事を書いていこうと思います。
私が助産学校に通っていたのはもう十数年前で今とだいぶ変わっているかもしれませんが、辛かった事はきっと同じだと思いますので共感して頂けたら嬉しいです。
私達の実習は3人で始まった
私たちは3人グループで病院の寮を借りての実習でした。
実習が始まる頃は寒くなってきていて、オンコールの電話が鳴ると真夜中でも病院に駆けつけるという形態で、朝方に呼ばれるのが本当に辛かった記憶があります。
10例の壁が本当に厚かった。取らなければ国家試験の受験資格がもらえないからね。
いち例いち例が今となっては貴重な体験でしたが当時は苦行でしかなかったですね(汗)
当時私たちは2部屋を与えられていたので、1つは寝る部屋。もう一つは勉強部屋にしていました。
実習へ出ていない時は記録の整理や、掃除、食事、洗濯当番。
記録が鬼すぎて家事労働は本当に必要最低限でしたね。
食べるより、睡眠って感じでした。
週に1日は休みがあり、それぞれ自由にしていいのですが、結局みんな記録が終わらず家に帰る事はほとんどなかったですね。
しかも、この1日のお休みも前日の受け持ちさんが産まれなければ継続です。
休みは繰り上げ。代休は記録に消えると言う感じです。
記録、記録、記録。。。。ほんと泣けました
助産の実習ってなんて過酷なんだろうって。
助産学生の1日
スケジュール的には
朝8時頃でしたか?病院に出勤?します。
そして振り分けパターンは3つ。出勤前に順番を決めていきます。
A学生 分娩担当
B学生 外回り、ベビーキャッチ
C学生 待機
A学生に受け持ちが決まればB学生も一緒に即情報収集。
A学生は助産計画を立てていきます。
B学生は受け持ちさんの外回りの計画や、ベビーキャッチの計画をたて、時間に余裕があればC学生と共に行動します。
C学生は基本、事前学習や、模型でのお産技術の練習。余力があれば病棟で業務の見学などをしますが、次の受け持ちさんがいれば即受け持ちになりますから他学生の状況を見てかなりビビりながらの待機です。
一例目分娩介助はの時は本当に何にも出来ませんでした。
ただただ計画通りにいかないお産に立ちすくみ、何も出来ない自分がいて、修正だらけの記録の多さに指摘の多さ。痛みを堪える産婦さんと一緒に涙した事もありましたね。
一例目にして「辞めよう」ではなく「逃げろ!!!」って感じでした笑笑
1日の終了はこんな感じで毎日クタクタで、17時だったと思います。
学生それぞれが1日の計画をこなして帰宅になります。
もちろん受け持ちさんは産まれるまで病院に残り、援助をしていきます。
この時間が本当に切ない。
居残り組は同期とのお別れ。
不安と孤独と恐怖で胸が押し潰される思いでした。
帰宅組も同じ思いです。
いつ呼び出しが来るかわからない。
このいつ来るか分からない電話のコールが恐怖でした。
取り合えすいつ電話が来てもいいように
- 記録を限りなく進める
- 食べれる時に食べとく
- 寝れるうちに寝とく
- お風呂、入れるうちに入っておく
これはもう鉄則ですよね。
受け持ちが続いた時にはこれが何一つ出来ない地獄が待っていますからね。
何度地獄を見たことか・・・・(泣)
それでも私達は食べないで良く寝てたような気がします。
そして記録が貯まる大惨事。。です。
受け持ちさんについて
私たちは泊まり込みの実習でしたので、大体初産婦さんを受け持たされます。
経産婦さんの方が一見いいように思えますが、実は違うんです。
初産婦さんの方がお産の進行がゆっくりなので、助産計画を立てるのに余裕があります。
逆に経産婦さんのお産は進行があっと言う間なので、全く助産計画が立てられないうちに分娩になることも多いので、わけがわからずお産になり、後追い記録になるので、何をやったかも記憶になく記録が全く書けないという大惨事になる事が多いんです。
こうなると本当にお手上げで、白紙の記録用紙を見つめながら涙です。
初産さんの担当になると助産計画、記録に余裕があるメリットがありますが、実はもう一つ最大のメリットがあります。
それは
「お産の進行状況が理解できる」
と言うことです。
教科書上では出産の流れは理解できますが、実際教科書通りに進むことはほぼありません。
でも実習では
産婦さんに付き添いながら
言動、顔つき、息遣い、体のほてりなどの変化を生で感じ、お産ってこう進んでくるだなって感じることが出来るんです。
基本助産学生は内診はしないで全開大を判断しなくてはなりません。
その為に何例か付き添っていく中でその判断が見えてくるんです。
それはこの長い長い付き添いがあるからわかってくる事なんですよね。
私は長くても24時間程度の付き添いでしたが、グループ内のひとりでほぼ48時間も関わって2日も帰ってこず、朝行くと「腰さすりすぎて手の皮剥けた」と泣いてました。
流石に「もう限界、辞めたい」と言っていましたが、今でも現役助産師進行中です 🙂 笑笑
内診できない問題
実際私たちが学生の頃でいちばん困ったのは『内診させてくれない問題』相当病みましたね
実際の助産師はバンバン内診してるのに、学生は内診禁止みたいな。
指導者さんに「内診します」と言えば「なんで内診?内診しないといけない時期なの」と返され何も言えない私たち。
学生の内診禁止令は「内診しなくても全開大はわかる」の根拠に基づいています。
確かにそうなんですよね。
私も今はそんなに頻回に内診はしません。
顔つきで大体わかるし、おしもの状態を見ただけでもわかります
でも余裕のない学生にはほんとに鬼言葉なんですよね。ほんと
子宮口がわからない問題
内診がわからずつまずく学生さんが多いと思いますが、私は学生の時子宮口すらわからず全部適当でした 😛 完璧に子宮口がわかったのは就職して半年ぐらいですか?
学生なんてそんなもんです。
指導者さんや先輩助産師がついていますから、そんなことはどうにでもなります。
今子宮口がわからないと悩んでいる人はそのうちわかるので、安心して下さい。
短期大学部の専攻科と大学の助産科の違い
助産の学校は基本1年制が多いんです。今は2年制。あるいは大学院になるとも言われていますけど、1年はかなり無理があるのではないかと思っています。
1年と言っても4月に入学して、9月後半から10月にかけて実習。その実習で10例の分娩介助です。
学校での授業はほんの数ヶ月で病院実習になるわけですから、全てが追いつかないんです。
なので、病院実習を半年ぐらいにして、前半の3ヶ月は病院に慣れる。業務の見学や、補助。
そして後半の3ヶ月で分娩介助。なんてどうですかね??
病院実習はきついけど、もう少しゆっくり半年とかかけてやると心も体も余裕が持てるかなと思っています。
現に私たちは同じ病院に大学の助産学生さんがいて、実習の内容の違いにびっくりしました。
まず泊まり実習ではない事。です
凄い羨ましかったですよ。ほんと
実習をうまくこなすコツ
実習をうまくこなすコツは
- 実習の仲間と仲良くする事。
- 実習担当の先生と仲良くする事
- 指導者さんとコミュニケーションをよくとる事
ですね
仲間との関係
この過酷な状況を支え合えるのはこの仲間しかいません。
私たちは3人でない知恵を出し合いよく共有してました。それでも半人前以下でした。
私達はとても仲が良く、今でも交流がありますね
あの実習を乗り切った仲間だからでしょうね。
年齢も近く、3姉妹のようでした。
私は次女だったなぁ。三女が一番賢かった。
私と長女は要領が悪くていつも怒られてました。
ある時長女と一緒にいたところに先輩助産師から
「モニターつけられる?」と言われ、2人して「はい!」と
私も長女も分からなかったんだけど、お互い相手がわかっていると思ったんです。「はい」と言ってしまったから大変です。
機械すらいじった事がなく、あたふたしていたらメッチャ怒られました。
分からない事は「分からないと言いなさい!!!」と
当然ですよね。その教訓が今に生きていて、後輩くんには必ず
分からないことは分からないと言いなさい!
と言っています。
中にはクループ内が殺伐としていたところもあったので、私は本当に仲間に恵まれていました。
こんなミスも泣き笑いでした。
仲間とうまくやるポイントとしては
指導された事は必ず共有するように心がける。
ミスも共有
勉強の邪魔はしない
指摘し合わない。
です。
指摘し合えば仲が悪くなるので共同生活そのものが破綻しますからね。
本当要注意です。
先生との関係
先生は病院の指導者さんや、スタッフさんの架け橋になってくれます。
病棟の指導者さんに聞きずらい事や、悩み、相談などに乗ってくれます。
私達の担当だった先生は朝の訪問時には必ず朝ごはんを差し入れてくれて、私達を励ましてくれました。
本当神でした
その朝ごはんを食べながら産婦さんの状況を話したり、つまずいている所、分からない事など、よく聞いてもらったものです。
基本先生はずっといないので、先生が来た時には出来るだけコミュニケーションを取ると良いと思います。
学校の生徒ですから学生の見方です。
学生指導者さんとの関係
病棟の指導者さんとの関係ですが、これが一番大変だと思います。
私達の指導者さんはとても学生思いでしたが、指導者さんにもお休みがあります。お休みの時は病棟の助産師さんが代わりに指導してくれるのですが、まあ色々です。
場所によっては指導者さんが大変厳しい人の時もあり、学生が結構泣きます。
もちろんある程度の事前学習も必要ですが、よく質問すると教えてくれず「自分で調べて」という先輩がいますが、私自身結構教えちゃいます。
だって時間勿体ないですよね、
答え教えて後で振り返りしてもいいと思うんです。
なんで教えてあげないのかなぞです。
案外その人も分からないのかも!って思ってやった方が実習の勝ち組かもしれないね!!!!
ものは考えようです!!
根拠は??の質問に泣く
看護の世界では良く「根拠は?」「なんでするの?」と聞かれます。
私もよく聞かれ、答えられず凹みました。
でも今になればこの「根拠」メッチャ重要なんだと言うことがわかります。
先輩の方々からこの言葉をもらったらラッキーと思った方がいいです。
根拠は普通の言葉に言い換えれ「物事の理由・裏付け」です
なぜするのか。です
本格的に助産師として働くからには間違えを起こしてはいけないんです。
根拠はそのためのもの。
例えば
なんで毎日赤ちゃんの体重測るの?。
なんで?
病院の決まりだし、
どのくらい体重が増えたか気になるじゃない?。
それだけ?
そう言われても
その他何がある?
私達は素人ではなくプロになるんです。
ただ毎日測れと言われて体重の増加だけ見るなら素人でもいいんです。
なんで助産師や看護師が体重測定をするのか。
看護の視点で赤ちゃんを見る必要があるからですよね。
そうやって見ていくと自然に観察項目が出てきて、逸脱してる所、問題点が見えてきます。
そして看護の必要性が見えてきます。新生児の場合は大抵「何もない」ことが重要になってきます。
その何もないという結果を導く為の根拠です。
学生のうちに「根拠」と言われるのは
「根拠を考える癖をつけるための訓練」
なんです。
だから最初から出来なくて当然なんです。
10例お産を経験する中で出来るようになれば大丈夫。
看護や助産の世界では「なんとなく」や「みんながやってるから」ではダメなんです。
特に助産ではみんな足浴をするんですけど、この足浴もなぜこの産婦さんに必要なのかを考える必要があります。
「とりあえず足浴」ではなく「この人に必要な足浴」をぜひ提供して下さい 🙂 笑
記録が鬼すぎる問題
結局実習は記録に始まり、記録で終わります。
この記録がなんと言っても膨大すぎて鬼なんですが
これには理由がありまして、
学生の実習目標はこの記録を書くことによってのインプット、実地でアウトプットが出来るようになる。という事なのではないかと思っています。
インプット、アウトプットが出来るようになると自分の物になりますからね。
その訓練が実習なんだなと感じています。
技術なんて車の運転と同じです。お産を取れば技術も伴ってくるので、学生さんに技術なんて求めていません。
記録を通して少しでも知識が深まり、それを行動にできる。
そう思って記録頑張って下さいね!!!!
学生のうちに自然なお産に触れておこう
実際に病院に勤務し始めると自然のお産を見る事が本当に少なくなります。
本当に学生さんに学んで欲しい事は自然のお産を見ることだと思います。
時間に追われる勤務になる事が多いので、促進、誘発、鉗子分娩、吸引分娩は当たり前です。
またgive up の帝王切開なども今日はとて多いし、無痛でお産を希望する人も多いです。
そんな中 何時間も付き添い、自然のお産を見るなんてこの実習以外なかなかない貴重な体験だったとつくづく思います。
まとめ
なんだかだらだらと書いてしまいましたがが、まとめてみたいと思います。
- 記録はインプット、アウトプットの訓練。
- 「根拠」は「物事の理由・裏付け」を意味する。根拠なしの行動は意味がないばかりか、事故になることもある。
- 内診、分娩介助が上手じゃなくて大丈夫。勤務してからでいい。
- グループ内では助け合おう
- 自然なお産で学びを深めよう!
以上6点でした。
最後まで読んでいただいてありがとうございまして。
少しでも励みになればと思います。
コメント