破水の援助

助産学生

 

皆さんこんにちわ!

今日は破水の援助についてお話ししていきたいと思います。

陣痛での入院の次に多いのが破水の入院ではないでしょうか?

破水はいつ、どんな時に起こるかわからないので、スムーズな対応が出来るようにしっかり頭に入れておきましょう!

破水とは

 

まずは破水について少しおさらいをしていきましょう。

 

破水とは

胎児を包んでいる卵膜が破れて,羊水が流出する事を言います。

破水の定義は皆さんきっとわかっていると思いますが、破水には色々な種類があります。

皆さんはすぐに答えられますか?

破水の種類

  1. 高位破水
  2. 完全破水
  3. 早期破水
  4. 前期破水
  5. 適時破水

破水にはこの5つの種類があります。そしてこの中にも2つの分類があります。

①卵膜の破れた部位での分類、②破水した時期による分類です。細かく説明していきますね。

①   卵膜が破れた部位での分類

高位破水(子宮口より離れた部位で卵膜が少し破ける)

少ない量の羊水が流出します。表現としてはチョロチョロ流れる感じで、尿もれと間違いやすいので、気づかない場合もあります。尿もれと決定的に違うのが、匂い。そして何もしなくてもチョロチョロ出続ける点です。

完全破水(子宮口に近い位置で卵膜が破ける)

結構大量に出る事が多く、分かりやすい破水。通常言われているのはこの破水の場合が多いです。

 

② 破水した時期による分類

前期破水(PROM)

陣痛が始まる前に、胎児を包んでいる卵膜が破けて羊水が漏れてくる事を言います。

早期破水

陣痛開始後子宮口全開大前までの「まだ産まれそうにない時に起こる破水」の事を言います

適時破水

陣痛開始後、胎児娩出が近い、子宮口が全開大近くに起こる破水産まれそうな時に起こる破水」の事を言います

 

 

破水の確認

破水は完全破水の場合、目で見る視診で確認が取れますが、高位破水の場合は判断が難しい場合があります。まずは破水かどうか確認しましょう。

確認方法

病院によって確認方法が違いますが、

  1. BTB試験紙(理科の実験でよく使うリトマス紙的なもの青変すれば破水)
  2. エム二ケーター(原理はBTB試験紙と同様だが、エム二ケーターは大きめの綿棒のような物。膣内に挿入して使用。BTBよりちょっと正確。)
  3. チェックPROM(羊水中に多量に含まれるタンパクを検出することによって、破水の診断を行う方法。高性能)

 

提供 アルフレッサ

 

提供 エム二ケーターエムニケーター 羊水pH検査キット

 

 

pH試験紙 瓶入りタイプ BTB

 

 

 

メーカ ADVANTEC 

 

 

 

などが主流になっています。

1、2のBTBを用いた場合は血液に影響しやすので、血液がある場合にチェックPROMが最良なんですが、コストが高いとDrは言ってました。 😛

なぜ破水が起こるのか

  • 感染症(カンジダやクラミジアなど)
  • 絨毛膜羊膜炎(卵膜の感染症)により卵膜が脆弱になった場合
  • 性生活
  • 双子などの多胎児(お腹が張りやすい為)
  • 重い物を持ったり、咳・くしゃみなど腹圧をかけた場合

などが挙げられますが破水の原因は主に感染症によるものが多いとされています。

破水時の援助

看護問題 #子宮内感染する可能性がある
         看護目標感染しない 熱が37℃以上にならない
看護計画・観察計画O-P

  1. バイタルサイン、
  2. 血液検査データ(CRP.WBC)
  3. 羊水の色・、
  4. 悪寒の有無、
  5. 内診時の母体熱感
  6. 胎児心拍
  7. 陣発の有無
  8. 破水からの時間経過
・援助計画T-P

  1. 定期的なバイタルサインの測定
  2. 抗生剤の投与
  3. 適時ナプキン交換
  4. 内診時は陰部消毒、滅菌手袋の使用
  5. 定期的なモニタリング
・教育計画E-P

  1. ウォシュレットの使用禁止
  2. 病院によりますが、排尿時、排泄時の陰部消毒
  3. こまめなナプキンの交換

 

前期破水の対応

前期破水の場合は数週によって対応が変わってきます。

産科的ガイドラインは下記の通りです。

https:/

多少病院によって対応が変わってくる場合がありますので、病院の方針に沿って看護を進めて下さい。

まとめ

  1. 破水のが来たら数週の確認
  2. 陣発の有無
  3. 破水の確認が出来たら、感染対策
  4. なるべく早く分娩方向へ
  5. 前期破水は要注意

*前期破水の場合は数週によって対応が異なる

   *通常前期破水の場合でも34週を過ぎると分娩方向になる場合が多い

      (*印 病院によって対応がかなり異なる為、病院の方針を要確認)

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

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